人が動く“物語”のつくり方|ナッジ×ストーリー設計でビジネスを加速させる

はじめに:伝えているのに“響かない”のはなぜ?
「何を言っても動いてくれない…」 「プレゼンしても、なぜか伝わらない」
そんな経験、ありませんか?
その原因のひとつは、「情報を伝える」ことに注力しすぎて、「感情を動かす」設計が欠けているからかもしれません。
行動経済学やナッジ理論では、“人が行動する理由”は論理ではなく「感情+環境」であると考えます。 そして、感情をもっとも動かす手段が「物語(ストーリー)」です。
今回は、遠藤貴則博士の視点を交えながら、ビジネスに活きる“人が動くストーリー設計”をナッジ理論と絡めて解説します。
なぜ「ストーリー」は人を動かすのか?(脳科学的理由)
- 人は情報よりも“物語”で記憶する(ストーリーベース記憶)
- ストーリーを聞くと、脳内でミラーニューロンが活性化し、体験しているように感じる
- 共感するとオキシトシンが分泌され、“信頼”と“行動”を引き出しやすくなる
つまり、ストーリーは「感情スイッチ」を自然に押してくれる構造なのです。
ナッジ×ストーリー=“動きたくなる導線”ができる
ナッジは行動をそっと促す仕掛け、ストーリーは感情を動かす仕掛け。 この2つを組み合わせることで、ただの情報提供ではなく“行動につながる共感設計”が可能になります。
例:
- ただのキャンペーン告知 → 「かつて私たちも苦しかった。でも、こう変われた」
- サービス紹介ページ → 「この商品が生まれた背景」+「お客様の変化ストーリー」
ストーリー設計5ステップ(ナッジ的に使える形)
ステップ①:「ビフォー(葛藤)」を描く
- 主人公が抱える問題・不満・不安を具体的に描写
- 読者が「自分ごと化」できるようにする
ステップ②:「出会い(転機)」を提示
- ある商品・人・価値観との出会い
- “ナッジ的仕掛け”がここにある(例:偶然の言葉、選択の場面)
ステップ③:「プロセス(変化)」をたどる
- 変化していく途中の感情・失敗・気づきをリアルに
- 人は“成長の過程”に強く共感する
ステップ④:「アフター(成果)」を示す
- 得られた結果・変化・幸福感を描写
- 数値や具体的な生活の変化で信頼感UP
ステップ⑤:「次はあなたの番」と背中を押す
- CTA(行動喚起)とセットで
- ナッジ的コピー:「ここから変わるのは、あなたかもしれない」
遠藤貴則からの提言“伝える”より“動きたくなる流れを設計せよ”
良い言葉や情報は、それだけでは動きません。人は、動きたくなる流れの中に入ったときだけ、本当に行動するのです。
つまり、言葉を「伝える」だけでなく、“物語という構造”に落とし込むことで、行動変容を設計できるということです。
ビジネスでの応用例(3タイプ)
● 営業・セールス
- 自社サービスではなく「お客様の変化ストーリー」を語ることで契約率UP
● 採用・組織づくり
- 社員が「どんな想いで入社し、どう変わったか」をストーリーにする
- 「仲間になりたくなる」心理をナッジで設計
● SNS・LP・セミナー
- 伝えたいことを1枚の「変化ストーリー図」に落とし込む
- 投稿やLPは“結論”からでなく“葛藤”から始めると反応率が跳ね上がる
まとめ:行動を引き出すのは“物語+仕掛け”
人が行動するのは、納得したときではなく、「自分の感情が動いたとき」です。
そして、その感情を動かす最も効果的な方法が“ストーリー”です。
そこにナッジ的な仕掛けを添えることで、読者・顧客・部下は、自然と「動きたくなる状態」に導かれます。
あなたも、情報を伝えるだけでなく「共感と行動のストーリー」を設計してみてください。 それが、これからのビジネスに必要な“動かす技術”です。
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世界40ヵ国以上から累計23万人以上が受講する国際的スピーカー、トレーナー、元アルビズ大学准教授。
アメリカ、オレゴン州のルイス&クラーク大学で心理学で学士を取り、フロリダ州のアルビズ大学にて心理学の修士と臨床心理学、法廷特化の博士号を取得。2015年にオレゴン州の臨床心理学者としての国家治療免状を得る。過去にアメリカ心理学会、国際心理学会、アメリカ法廷心理学会など数多くの学会で研究を発表している。
日本帰国後は日々実践できる科学をテーマにニューロマーケティング(神経マーケティング)、教育学、経営学、統計学などを教え述べ23万人以上の講演会を開催。