なぜ売れる商品は「売れる前提」で設計されているのか?〜脳科学と行動経済学で読み解くヒットの仕組み〜

はじめに|売れるかどうかは「商品力」では決まらない
こんにちは。遠藤貴則です。
私はこれまで、心理学・神経科学・NLPの知見をもとに、教育や企業研修、ビジネス支援を行ってきました。
その中で、ずっと問い続けてきたテーマがあります。
なぜ、売れる商品と売れない商品があるのか?
しかも不思議なことに、売れる商品が「中身に優れている」とは限らない。
逆に、質が高く思いがこもった商品がまったく売れずに埋もれてしまうことも少なくありません。
この差を生み出す最大の要因は、
「“売れる前提”で設計されているかどうか」に集約されます。
「選ばれる商品」は“脳の仕組み”を利用している
多くの人が「良いものを作れば売れる」と信じて起業します。
しかし、現実はそう甘くありません。なぜなら、現代は選択肢過多社会だからです。
SNSも広告も情報も、どこを見ても商品であふれています。
この中で「選ばれるため」には、買う側の脳がどう動いているかを理解しなければなりません。
人は“価値”よりも“順番”で意思決定する
神経科学の研究によれば、人間の意思決定は前頭前野(論理)ではなく、
扁桃体(情動)と側坐核(快・報酬)によって先に判断されます。
つまり…
- 内容よりも「どう提示されたか」
- 質よりも「どの順番で示されたか」
が意思決定を左右するのです。
例:順番がズレていると脳は“NO”を出す
- ベネフィットが先に伝わっていない
- “比較”ではなく“確信”を与えていない
- 価格提示のタイミングが遅い
こうした構造のミスで、いくら優れた商品でも売れません。
これはもはや「中身」ではなく「構造」の問題なのです。
「売れる前提」で設計された商品が持つ3つの共通点
私は数千件の事例分析から、売れる商品に共通する「3つの構造」にたどり着きました。
① 脳がYESと言う順番で組み立てられている
マーケティングとは「納得させること」ではなく、
「気づいたら買っていた」という無意識レベルの現象をつくる技術です。
そのために必要な順序がこちら
- 安心(脅威を取り除く)
- 共感(相手の気持ちを代弁)
- 欲求喚起(自分ごと化)
- 自己投影(未来イメージ)
- 即時行動(すぐ動きたくなる)
この順番を守るだけで売上が劇的に変わる事例は、実際に多くあります。
② 記憶に残る「ストーリー構造」がある
人間の脳は「情報」ではなく「物語」に反応します。
プロフィールや商品紹介も、“点”ではなく“ストーリー”で語られているかが重要です。
- データで伝えるより「ビフォーアフターの物語」で伝える
- 数字で説得するより「過去の葛藤や変化」で共感を得る
➡︎ 関連記事:選ばれる理由は「物語」にある!行動経済学で学ぶストーリーマーケティング入門
➡︎ 関連動画:感情を動かせなければ商品は売れない!行動経済学的ストーリーマーケティングを完全解説します!
③ “売られる感”がない
行動経済学では、人は「選ばされた」と感じた瞬間、購買意欲が下がると言われています。
だからこそ、
- 自分で「選んだ」と思わせる構造
- LINE登録や体験セッションも“自由意志”で行動したと感じさせる設計
が重要なのです。
売れる人は「感覚」ではなく「仕組み」で勝っている
まとめると──
売れる人と売れない人の違いは「無意識の設計」があるかどうか。
商品力でも、広告費でも、情熱でもありません。
「人の脳がどう反応するか?」という科学的な仕組みを理解して設計できているか。
それが成果を左右します。
私は心理・神経科学・NLP・行動経済学を再構成し、AIと組み合わせてこの「売れる前提設計」を体系化しています。
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法廷臨床心理学博士・ニューロマーケティング(脳科学マーケティング)トレーナー
株式会社ビジネスサイエンスジャパン取締役。ビジネスサイエンストレーニングアカデミー学長。
1985年東京都文京区生まれ。神奈川県横浜市のサン・モール・インターナショナル・スクールの高校を卒業。
2006年米国オレゴン州ルイス&クラーク大学にて心理学専攻及び中国語を副専攻で大学卒業。
2008年米国フロリダ州アルビズ大学大学院にて心理学修士課程修了。
2013年同大学院臨床心理学博士号、法廷特化で卒業(博士論文Doctoral Project:Endo, T. K. (2012) Test Construction: Clinician’s Gay Male Competence Inventory. (Doctoral dissertation, Carlos Albizu University)。後、オレゴン州にて臨床心理学社の国家治療免状を獲得。マイアミ市警、FBI、CIAの調査支援を行った実績を持つ。
2017年には薬物依存人口を減らした功績を称えられ、2017年フロリダ州ジュピター市より表彰される(2017 Best of Jupiter Awards - Drug Abuse & Addiction Center)。現在は実践的ビジネスサイエンス、実践的心理学、脳科学的教育、ニューロマーケティングの普及、後進の育成に努める。著書に『売れるまでの時間-残り39秒 脳が断れない「無敵のセールスシステム」』(きずな出版)、共著に『仕事の教科書』(徳間書店)がある。